観世九皐会所属の観世流シテ方能楽師 鈴木啓吾の掲示板

一乃会

御礼
 本年を締め括る舞台となりました、第18回一乃会。今回は今までお世話になり、既に彼岸に渡られた多くの方々の俤を偲んで『融』を[舞返之伝]の小書で上演させていただきました。
 後の舞、五段の盤渉早舞に三段の急之舞を合わせての舞返でした。早舞の三段目にはクマタゲの譜を吹いていただき、常とは少し異なる演奏となりました。
 また、今回は後シテの登場の囃子事…出端(では)にモジリの手組を演奏していただきました。これは大鼓・小鼓と、太鼓の手組が噛み合わない作りとなっており、余程の緊張感と囃子方同士の呼吸が合わないと成立しない、高難度の演奏なのです。今回の竹市学・鵜澤洋太郎・安福光雄・吉谷潔の四師の、気迫の籠った渾身の演奏に導かれ、私自身も高い緊張感で最後まで舞うことが出来ました。
 ワキの森常好師、地頭の観世喜正師をはじめ、地謡、後見の皆さんに支えられ、充実した舞台を勤めることが出来ました。

来る平成30年は、復曲能も手掛けます。多くの方々の力をお借りして、佳い舞台を作り上げてゆけるよう精進して参りたいと思います。
平成30年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

                        平成29年大晦日
                         鈴木啓吾 拝

来年の一乃会は、2公演ございます。
第19回一乃会特別公演 復曲能「鈴木三郎重家」 平成30年3月29日
第20回一乃会公演   能「屋島」弓流・那須語 平成30年12月23日

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「第18回 一乃会
<日 時>平成29年12月23日(土・祝)
<会 場>神楽坂・矢来能楽堂
<番 組>
 仕舞「砧 キリ」観世喜正
 仕舞「當麻」  観世喜之 
 狂言「萩大名」 山本東次郎・山本則孝・山本凛太郎
 能 「融 舞返」鈴木啓吾
         森 常好・竹市 学・鵜澤洋太郎・安福光雄・吉谷 潔・山本泰太郎
         観世喜正・遠藤喜久・佐久間二郎・小島英明・坂真太郎・桑田貴志
         奥川恒治・永島 充

故・鈴木佐太郎先生、故・藤村 健先生、故・坂真次郎先生
故・足立禮子先生、故・長沼範夫先生
故・鵜澤速雄先生、故・安福建雄先生、故・観世元伯先生を偲び。

 

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